「パチンコ・スロットするならやっぱりPIA♪」
このアナウンスは僕の日常にすっかり溶け込んでいるようだ
僕はこの半年間、バイトで川崎に行っているのだが
京急川崎から銀柳街入口まで歩き、バスに乗る
そして次の停留所である市役所前との間にバスで前述のアナウンスが流れるのを聞くとこれからバイトだと実感する
逆に帰る時にはアナウンスを聞いて降りる支度をし、今日もバイトが終わったと実感する
パチンコなどやったこともないが、このアナウンスはもう頭の中に刷り込まれている。パチンコやる予定もないが
さて、今日もバイトが終わり、バスに乗った
また15分後にいつものアナウンスを聞き、バスから降りて電車に乗り換えて帰るわけだ
すると、直進するはずの場所でバスが左折した
「……え?」
思わず僕は顔を上げてバスの前方を見た
そこには、「次は〇〇」とあった(特定を防ぐために伏せ字です)
……あれ?次は〇〇上町じゃないのか?
ここでふと思い当たる
実は違う系列のバスもバイトの最寄りの停留所に止まるのだ
つまり、
「まちがえたー゜゜(Д」
現在PM10:30。しかも祝日
ここで降りて戻ってもバスに間に合わない。しかも祝日だからその次のバスはないかも知れない
……乗り続けるしかない
表示には川崎駅行きと(確か)あったんだから乗ってれば着くはずだ。うん
JR川崎から京急川崎まで歩けば良いだけじゃないか(多分)
だから(恐らく)このバスでも問題ない
……しかしバスの通る道は僕が乗っていたバスの系列とはまるで違うものだった
出て来るのは一度も聞いたことのない地名ばかり
……これ、本当に川崎駅に着くの?
僕はだんだん疑心暗鬼になっていった
15分経過
人も少しずつ降りて僕を含め乗客が3人。しかも前に座っているから他の乗客は視界に入らない
僕はものすごく心細かった
「実はこれ超遠回りであと15分ありますwwww」とかだったら終電ないかも\(^o^)/オワタ
とか、そもそも川崎着かないんじゃね?とか
色々不安な気持ちになっていった
そして、バスのアナウンスが流れた
「次は川崎小学校前ー。パチンコ・スロットするなら……」
キタ━━(゜∀゜)━━!!
やっぱりPIAだよな、パチンコやったことないけどPIAだよな!
PIAとPIMA(大戦のランカー.僕がリスペクトする3人のランカーの内の1人)って似てるよな!名前も良いよな!
ともあれPIAテラGJwwwwもうすぐ駅なら問題ないわwwww
……が、
「……やっぱりロテステーション」
゜゜( Д ;なにそれ
ちょwwww聞いたことねーよwwwwロテステーション自重wwww
てかPIAじゃないことはまだ遠いのか\(^o^)/オワタ
この分だと各停はあっても、急行はもうないかも知れない
各停で京急川崎からは遠い……遠過ぎるorz
僕はこの時点で帰宅が1時くらいになるのを覚悟した。或いはもっと遅いかも知れない。てか川崎着くのかこれ?
不安で僕はとても平常心を保てなかった。だって川崎なんて実際あんまよくしらない。バイトの前後はあまり時間に余裕がないから寄り道したことがあまりないし
終電なくなったら朝までどないせーと?漫喫どこにあるのかも知らないんだぞ。それにたまになんか怖い人いるし……
などと頭が一通り暴走し終わると、あることに気付いた
何故か次の行き先がなかなか表示されない
これは……終点フラグ?!
一縷の希望を抱いた僕。そして、アナウンスが流れた
「次はー川崎駅。終点です」
キタキタキタ━━(゜∀゜)━━!!
やった!着いた!
気が遠くなるような長い道のりだったがようやくたどり着いたぞ、テンパイ……じゃなくて川崎駅に!!(僕は麻雀素人です)
かつてこれほど川崎駅を遠く感じたことはない……僕は喜びを噛み締めつつ、バスから降りたのだった
……ということでスリリングなバスの旅は終わりました
まぁ実際、普段に比べて5分程度しかロスしてませんでしたんですがね
しかし僕の心は10倍くらい消費されました。もう二度と違う系列のバスに乗るまいと堅く誓ったのであった
今度は別に不安になることはないとわかってはいるのだが……
\(^o^)/おわり