■

ブタとは相変わらず相容れない
奴を見ても殺したいと思う以外に何もない
あんなのは肉の塊にしか見えない
他者を喜ばせることもない無価値な行動
他者という存在を喜ばず己しか認めない価値観
何の意味もない下卑た言葉
無能な癖に高いプライド
全てが私にも少なからず当てはまり,だからこそ許せない
己の血を憎むとでも言うのか
その血を身近で最も濃く継いでいる奴に殺意が向くのも仕方の無いことなのかも知れない
殺意を抱くのは私の中にある奴と相容れない感情
別に客観的に見て奴に悪い要素は特にない
単に感情として存在を認められない
奴とは何も共有出来ないし,したくない
それは母方から受け継いだ血か,或いはそれすらも奴から継いだのか
それを確かめる術は無いが,一つ確かなのは,この問題を解決する術はいずれかの死を以て他にない
だが互いに死にたくないし,この世界は死を簡単には容認しない
なら結論は簡単だ
つまりはこの問題は解決出来ないのだ